第3話

2004年11月19日 FF小説
「私たち、冒険者なんです!」
セシがレンレンに熱く語っていた。

「ほぅ」

「でも、確か今はこのアリアハンから出る事はできないんですよね?」
不安そうなライカ。

「アリアハンを出るには、海を渡るしか方法はないのかなぁ?でも、今の時期は海は荒れていて、船がよりつけないんだよねぇ。もちろん出すこともできない。」
アミがひとり言の様につぶやいた。

アリアハン大陸はアリアハン国を主とした大陸である。
南にアリアハン国があり、北にレーベの村がある。
大陸とは呼ばれるが、さほど大きくはない。

「ひとつだけ、方法はあるぞ。」
レンレンは得意そうに言った。

「えぇ!?なんですか!?その方法って!」
身を乗り出してセシは聞いた。

「東の祠の奥に、洞窟があるんだよ。その奥に『旅の扉』と呼ばれるものがある。そこに入ると、こことは違うどこかに飛ばされるんじゃよ」

「えと、でも、その洞窟は今は閉ざされているって聞きましたが…。」
さらに不安がる、ライカ。

「ダイジョーブ!今頃わしが作った魔法の玉で勇者御一行様が閉ざされた壁をぶち破っている頃さ。」

「なるほど!私たちもその後を追って、旅の扉に行けばいいのね!」
アミは嬉々として言った。

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